2006-12-14から1日間の記事一覧

木下直之『美術という見世物』

出だしの文章は相変わらず流石という他ない。またその着眼点も。 幕末から明治期において、日本の技術者たちが作り出したものについて、それらが芸術からは抜け落ちていった様を追って行く。江戸時代では様々な技術者がいた。彼らが西欧からのものを導入しつ…

浜崎廣『雑誌の死に方』

雑誌を生物として、その生い立ちから、分岐、そして死ぬまでを描いた本。特にタイトルにある様に、死に方(=廃刊)について詳しい。 本、雑誌を生き物とするのは表紙という顔があり、名前があり骨となる目次があるという肉体的な面。それから寿命があり、環…