DigitalPreservationについての資料(日本語)

書いていたのが保存できておらず、改めて書いています涙
 
前回、いきなり洋書だったわけですが、何故そうなってしまったかと言いますと、あまり日本語の書籍が見つからないというのが正直なところです。
一応、人並みにはデジタルコレクションとかデジタルアーカイブとかの日本語の書籍は手に取ったり取らなかったりな私ですが、改めて今回の勉強に当たり調べてみても、あれ?あ、本当になくない?という感じなのです。
まぁデジタルアーカイブのやりかたでも参考になる書籍があんまりないよね、と偉そうな気分で、勉誠さんで『デジタル文化資源の活用』『デジタル・アーカイブとは何か』『これからのアーキビスト』『アーカイブのつくりかた』を作ったりましたが、今になって思うに対象の保存は念頭においても、できたものの保存については弱かったという反省。とはいえ、まずは作る、利用してもらうが中心だったということで。
 
さて、で、日本語文献で追うならば…です。(論文は除いています)
 
筑波大学名誉教授の杉本重雄先生の『ディジタルリソースの長期保存に関する概観が概観できてとてもよかったと思います。書籍ではないですが、これは2017年で割と新しいです。
 
杉本先生は『角川インターネット講座3 デジタル時代の知識創造』「第7章 デジタルアーカイブとは何か」では、デジタルアーカイブと保存ということで書かれております。章の中の一部なので、分量としては物足りないですが、この本自体の中で保存について述べられているのはこのくらいなので注目すべきところかと。
しかしこの角川インターネット講座は、今見ても豪華なラインナップ。
近刊で、保存の話が中心ではないのですが、考え方がわかるという点では永崎先生の『日本の文化をデジタル世界に伝える』。
永崎先生の流れるような 文章で、作成から公開から保存からと、意識すべきことが書かれています。

 

日本の文化をデジタル世界に伝える

日本の文化をデジタル世界に伝える

  • 作者: 永?研宣,京都大学人文科学研究所・共同研究班「人文学研究資料にとってのWebの可能性を再探する」
  • 出版社/メーカー: 樹村房
  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

専門的なことと言えば『PREMIS保存メタデータのためのデータ辞書―第2.0版』なのですが、今は3.0なので、少々古い…

 

PREMIS保存メタデータのためのデータ辞書―第2.0版
 

 

あと、『文化遺産情報のData ModelとCRM』でCIDOCもありますが、こちらも2003年なのですよね。
メタデータがわかっていない私は…はい、ついていけなかったです…

 

文化遺産情報のData ModelとCRM (アート・ドキュメンテーション叢書)

文化遺産情報のData ModelとCRM (アート・ドキュメンテーション叢書)

 

 

 
書籍ではないですが、
NDLの「電子情報の長期利用保証に関する調査研究」のページの報告書は日本語できっちり読めるものかと思います。
 
それからnestorの「保存計画のためのガイドライン手続きモデルとその実装 バージョン2.0」は日本語になっているので、貴重な文献です。