休みの日は休み過ぎます。ええ

maimai9212011-10-23

22日に世界遺産について、筑波大の黒田先生(かわいい!)の発表をきいてきた。

世界遺産に登録されるためには、
1:国内での暫定リストに入る
2:推薦書の提出
3:ICOMOS、IUCNのチェック
4:委員会でOK
という流れが必要。1・2はその国、3・4はユネスコでの作業です。ちなみに、日本では1を文化庁がやってます。で、日本の推薦書は桐の箱に入っているそうです。1・2は国がやるので、ばらつきがある様子。

黒田先生は3のICOMOSの調査として、バタネスに行ったとか。ICOMOSは保全がきちんとできているか、運営ができているか、提出された推薦書との齟齬がないかなどの現状の確認をするために派遣されるのであって、この人たちが判断を下すわけではないそうです。なので、調査団が来た!といっていろいろしても、間接的な評価にしかならないですって。
この調査の方達が評価をまとめて、ICOMOS@フランスに提出、推薦書とあわせて3の判断を下します。ここでは、いわゆる優・良・可・不可の4段階の評価が下されます。(バタネスは可、西洋美術館のコルビジェは不可でした。)

4については、やはり政治的側面が強いそうです。
近年は、3の判断を委員会が覆すことが多く、その結果が保存ができていないという批判がされているとか。

世界遺産は72年に発足だが、日本は93年加入とずれたのは、もともと西洋のマテリアル感を考えるに、日本式の素材の交換を前提とした文化財は評価されないと考えられたためらしい。自然遺産の法から世界遺産条約加入の機運が高まり、法隆寺が登録される際に、素材の入れ替えも考慮に入れると言うプレゼンスをしたそうな。
世界遺産になるメリットは?日本では観光客増大を見込んでいるようだが…?
→アフリカはdevelopment。世界への認知を上げるため。あと,負の遺産は政治側面。
でも、そもそもは危機に瀕しているものを救うために世界で守ろうってのなんだけどな…?

スライドが写真満載で遠くからでもみやすかった。ああいうプレゼンもいいものだと思った。