『へんないきもの』早川いくを バジリコ出版

 NHK岩波書店といったまじめなとこが作ればまじめになる内容を、見開き1ページで好き勝手に書くとこうなるのね。面白い。面白い。いや、勝手じゃなくてちゃんと調べてあるし、後ろにきちんと参考本やHPがあります。とはいえ、専門書ではないから、逆にいえば著者の感性と図書館で借りられる本とHPだけでできる企画ともいうことが出来る。
 そう、大きくは本のコンセプトと、この早川氏の書き方による部分が大きい。1/3ぐらい、生物とは関係ない話だったりするし。突っ込みどころを太字でフォントを大きくしているのはいいよね。あとは絵。一部は本物を私は知っているけど、そして別にきちんと書いている筈なのに、どうしてか本物よりもなぜか(鉛筆書きだからか)あやしさ倍増。
 こういう本で将来生物系を目指してくれる子供が出るといいのだけど。だって子供に変に子供子供した本って失礼じゃん。このぐらいしっかり(?)した本の方がいいよ。とは思いつつ、作者がかなり広いネタを持っているため、時事とか時代ネタには子供がついていけない… 当初の対象は、おそらくはおじさまと若いサブカル(死語)君だったんじゃないのかなぁ?