5×2

 フランソワ・オゾン監督です。
 確か監督ってゲイなんだよね。「大女優転がし」とかいう異名を持つらしい(8人の女たちとか?)。ストーリーは女性中心。

 で、8人の女たちでは女しか出なかった訳だし、swimming poolでも基本は女性2人だった訳(まぼろしも旦那さんが亡くなった奥様のお話だったと思う)です。その点からすると今回は男性(ジル)と女性(マリオン)は同レベルの扱いなんですよね。
 とはいえここにはオゾンのやっぱり女性中心監督らしいストーリーになっています。

 ネタバレとか以下。
 まぁ離婚シーンから始まり→結婚生活中→妊娠→結婚式→出会いと遡るストーリー。
 最初に離婚シーンを見ているから、すべてが離婚と結びついてしまうのですよ。ええ。
 この観点で見ていくと
・離婚シーンで無理矢理迫るジル(しかしなんで寝たんだ?)
・結婚生活中で浮気を告白するジル
・妊娠、出産中で逃げ惑うジル
・結婚式で寝ちゃうジル(とはいえマリオンも浮気っぽかったが)
・出会いでは他の女と旅行中だったジル(他の男に手を出すな)
 をいこら!
 離婚理由はほぼ全てジルに見えてきましたねぇ。
 う〜ん。オゾンマジック?
 まぁこうやってみていくと離婚するのも宜なるかな、という感じですな。

 で、正常の回しだったら、飛躍し過ぎな感じで面白くなかったと思われますよ。それは同じ逆回し映画の「メメント」と異なるところです。

 そうそう、気になったのが、フランスって結婚&離婚のときに法律を言うんですか?

 マリオンがnaonaoに似てるなぁと思いました。あ、このおねえさん、10ミニッツオールだーの水の寓話の人なんだ!