いれずみたるものって

今更のようではあるのですが、まず私が「いれずみ」と表記することについて、ちょこっと述べさせていただきます。

そもそもいれずみを指す言葉自体も多ければ、当てられた字も多いです。
今、人口に膾炙しているのは「刺青」でしょうか。
これは谷崎潤一郎の『刺青』以後、広まったものです。入墨は江戸時代の刑罰で用いられているので、限定的ないれずみといえます。彫物は日本独自の背中一面のを指しますね。
黥面文身と『魏志倭人伝』にあるので、顔に入れたいれずみは黥、体のは文身ともいえそうです。タトゥーと彫物はまた違うでしょう。

というように、いれずみとその言葉を定義をしていったら切りがありません。なので、私はとりあえず全部をまとめて扱いうるため、ひらがなの　いれずみ　で、記すことにしています。

勿論、場合によって言葉や漢字を選ぶこともありますが…
関係者の中には、ひとくくりにされること、いれずみと呼ぶことに抵抗がある方もいらっしゃるとは思いますが、ご容赦ください。

今日の写真は、墨（顔料）を入れない？いれずみについて。