『町火消たちの近代』鈴木淳

 鳶・火消しの解体過程。というよりは、吸収合併過程。
 三島通庸は変な人だったっぽい。彼とポンプの関係は深い、らしい。
 内務省が火消しの存在意義を、国家に付していく過程は見物だろう。あとは、そもそも鳶と火消しの構成人数(職業がきちんとあるわけじゃないから、無理か)と、明治の消防制度の人の過程を押さえていけば、個人的には楽しそうだ。それから、回顧録も。所謂伊達・粋意識の変遷を確認出来そう。そこに身体をどう見なすかの流れも見ていけたらな。
 いや、個人的にはかなり参考になる本です。