卒業

 どうやら結婚式に連れ出すのが、当時は画期的だったらしい。
 今の私にはダメダメ映画の烙印を押すしかない作品だ。
 最初30分まででどれだけ突っ込んだだろうか?


 救いは曲がいい事。
 最初の頃の、ベンが家とホテルでの時間経過を表す処理には
幻想的で面白いところがおおかったのだが、
突然すぎて少しついていくのに難しいかも。
(プールに飛び込んだ次が、Mrs.ロビンソンに多いかぶさるとか)
 全体はそんな処理をしていないのだから、
もう少し露骨にやっても良かったのではないだろうか?
 それ以外でそのような映像の処理楽しさはないか…


 あとは、ベンが訴えられたらどうなるのかに考えを巡らす。
「それでも僕はやってない」みたいに?
 出だしはロビンソン夫人からモーションをかけているのだが、
それを立証するのは難しいだろう。
家の中の話はブラックボックスで、
どちらもどうとの言いようが可能だ。
 ホテルの事も、先に来たのはベンだから、これも難しい。
ばれないようにしていた訳だし…
 まぁ、ホテル側の証言を
「ロビンソン夫人は嫌がって来ている様子はなかった」
 にもって行く事か…

 あとは婦人の発言の整合性がなくなることを祈るだけか?

 話を少し変えて、ロビンソン夫人側から
欲求不満の女性のはなしにしたら、
週刊現代とかで連載しても面白いのかしら?