エルメス 新潮新書

女性服飾史家によるエルメスについての解説書。歴史を社長により区切り、戦略とイメージの関連を述べた後、日本におけるエルメスとその他のブランドの受容について筆者なりの持論を展開する。
社史のないエルメス社の歴史を知るのと関連資料を見るのに有効。
またジャポニズムと柄の関係もより掘り下げたら、日本での今の受け入れられ方との関係で興味深かったのではないだろうか。日本の人がなにでエルメスをはかっているか、統計データをいれるなどね。
ゆるい感じの本だが、調べるのは大変だったのだろうな…
シリーズ化して他のブランドもやっても面白いのだけど、エルメスだから新書になるのであり、他はあまり需要がないか…