大竹伸郎展@MOT
MOT3階分すべてを覆い尽くす、大量の展示作品。
それだけでエネルギーが吸い取られそうである。
確かにこうして作品は生まれるのかもしれない、
と感じさせるスクラッチブックは一種おぞましさをも感じさせる。
(このスクラッチブックよろしく、コラージュしていく技法は
様々な作品に現れている。)
大量の情報を集めよう、処理しよう、構成し直していこう、
という姿勢が、蠢くようにやってくる。
しかしその仕方、また変形していく様は見ていく方には
疲れるものがある。
後半の地下1階部、「日本的」情景に、きれいでない日本の
田舎の風景を映し出すさまはコミカルであり、面白い。
ここには情報のスクラッチブックの過程を経て、
求めるものが選べるようになったのだろうか?
個人的には「きもかわいい」じゃりおじさんがよかった。