「パーマネント・バケーション」ジム・ジャームッシュ

初見の監督さんかと思ってたら、コーヒーアンドシガレッツや、10ミニッツオールダーの人でした… おいら、漠然と見過ぎです。はい。

オープニングの路地風景対比。動きがあるのに切り取ってもサマになる風景。そこに最初は気を取られた。が、すぐにそれよりも、音、が特徴的だと感じた。
不安を表すような音も、飛行機のそれ、病者の笑い声、サックス、チャイム、繰り返されるオーバーザレインボウの一部…生活音が限定され、勘に触るまで大きい。
点と点を結ぶと絵になる。と、アリーはいう。だがそれでは不十分ではないかと思う。というのは、この映画は絵のみで場面をカットしてるわけではないからだ。アングルが変われば場所画面が変わってしまう。でもそれらが同じ空間(点)だとしているのは、この映画では、私にとってはわざとらしい調子はずれなサントラや足音ではないかと思われたからだ。だから、むしろ音を結ぶと曲になるのほうが似合う。まるで階段の狂女が歌う歌のように。


「入れ墨をいれた
この街を出る前にと」
「俺も一年前に ここに」
「文字を?」
「゛ママ゛」
「ダイヤ型か いいね」

あれ、ポーを音読していた映画ってなんだっけ…(-.-;)