天井桟敷の人々

イメージと違いました。バチストの白い道化姿が印象的だったので、てっきり怖い作品かと… 全然そんなこともなく、粋なフランス映画でした。「好いた同士にゃパリも狭い」らしいです。粋って言葉まわしもそうだけど、動きもそうなのね、と。
バチストのパントマイムというか無言劇は一品、フレデリックの気障なセリフも、ガランスの対応も洒落てる。私には無理。

第一部ではみんな恋愛にあつい。ナタリーのバチストへの思いこみとかバチストとか。フレデリック・バチスト・伯爵、それぞれのガランスへの告白はおもしろい。
(なんかガランスさんは年増に見えるんだけどなぁ…美人だとか年よりもあの受け答えの妙が彼女の魅力ではあろう。伯爵に対してのガランスの断り文句は秀逸だと思った。)

第二部は皆様落ち着いたかと思いきや、ナタリーさん相変わらずあつい。
しかし終わり方はあれはありなのかしら…あのぐらいが丁度いいのかな?
3時間じゃ絶対寝ると思ったけど、案外もりだくさんな展開で飽きなかったです。はい。